世田谷線、一両編成の本めぐり

東急世田谷線は、三軒茶屋と下高井戸を結ぶ一両編成の電車です。都心の路線と違い、街の中をゆっくり走ります。乗り降りする人の顔が見える距離で、本屋めぐりにはちょうどいい。線路沿いの駅で降りて、本屋を歩きました。

世田谷線の駅は、ホームが短く、街の中にあります。電車を待つ間に、線路沿いの店を眺められます。降りる駅を決めるのも、本屋を決めるのも、同じような楽しみです。

三軒茶屋、始発駅の書店

始発の三軒茶屋駅を出ると、駅前の商店街に書店があります。新刊と雑誌の品揃えが中心の、生活に根ざした本屋です。世田谷線の乗り換えの時間に、雑誌を買う人が立ち寄ります。

三軒茶屋は、世田谷線の始発であり、地下鉄ともつながる街です。朝の時間帯は、通勤の人と買い物の人が交わります。駅前の書店も、両方の時間に合わせて開いています。

松陰神社前、商店街の古本屋

松陰神社前駅で降り、商店街を歩くと、古本屋がありました。店先の箱には、百円の文庫と古い雑誌が並んでいます。松陰神社は受験の神様として知られ、この店には合格祈願にまつわる本も置かれていました。

松陰神社前の商店街は、古本屋のほかにも、古い店が残っています。商店街を歩くと、暮らしの中に本がある風景が続きます。

ボロ市通り、十二月の古本市

上町駅の近く、ボロ市通りは、毎年十二月と一月に開かれる世田谷ボロ市の会場です。骨董や古本の露店が並ぶ市で、普段は静かな通りも、この日は人があふれます。古本屋の店先も、市の日に合わせて古い本を出します。

ボロ市では、古本の露店が並び、掘り出し物を探す人でにぎわいます。値段は交渉次第。私は去年の市で、百円の文庫を五冊買いました。

下高井戸、終点の駅前書店

終点の下高井戸駅の前には、小さな書店があります。京王線への乗り換え客が立ち寄る、駅前の本屋です。線路沿いの本屋は、どれも大きくありません。でも、どの駅にも一軒はある。それが世田谷線の街の形です。

下高井戸は、世田谷線の終点であり、京王線への乗り換え地点です。駅前の書店は、乗り換えの短い時間に立ち寄れる場所です。

電車の窓、本の時間

帰りは、買った文庫を電車の中で開きました。一両編成の電車は、本を読むのにちょうどいい揺れです。次はボロ市の季節に、もう一度この線に乗ってみようと思います。