中目黒の川辺と、読書の午後
中目黒の目黒川は、春は桜で知られていますが、夏の青葉も秋の木漏れ日も、それぞれに歩く価値があります。川沿いの遊歩道にはベンチが点在し、買ったばかりの本を開くにはちょうどいい距離感です。このあたりには、本と過ごす午後にぴったりの場所が、駅から歩ける範囲にいくつも並んでいます。今日は「選ぶ」「歩く」「読む」の三つの時間に分けて、半日を設計しました。
代官山蔦屋書店という「選ぶ時間」
まず向かいたいのが、中目黒駅から代官山方面へ徒歩5分ほどの代官山蔦屋書店です。3棟の建物に、本、音楽、映像がゆったりと並ぶ、いわば「選ぶ時間」のための書店。早朝7時から深夜2時まで開いているので、午後いっぱいかけてゆっくり使えます。店内にはカフェも併設され、コーヒーを片手にアートやデザインの大型本をめくる人で、いつも静かににぎわっています。
川沿いを歩いて中目黒へ
代官山で本を選んだら、目黒川のほとりを中目黒駅に向かって歩きましょう。途中、目黒川沿いのスターバックス リザーブ ロースタリー 東京は、5階建ての大きな焙煎工場をのぞける店。買った本を抱えて入るには少し勇気がいりますが、川側の席からの景色は格別です。橋の上から川面を見下ろすと、緑の映り込みが目にまぶしい。歩く時間も、このコースの大切な一部です。
川辺のカフェと、本を読む席
中目黒駅の周りには、小ぶりなカフェが路地に点在しています。本を広げても気まずくならない、席の間隔がゆったりした店を選ぶのがコツです。コーヒー一杯500円前後の店で、2時間ほど読み進める。読みかけの本は、しおりを挟んで駅へ向かいます。川の音は聞こえませんが、開いた窓から入る風が、ページをめくる指をそっと押してくれます。
午後のモデルコース
まとめると、こんな午後です。13時に代官山蔦屋書店で本と雑誌を選ぶ。14時半、川沿いを歩いて中目黒へ。15時、川辺のカフェでコーヒーを頼み、買った本を読み始める。17時、お店を出て、もう一度川のそばで夕方の光を眺める。本と川とコーヒーが、一日を静かに満たしてくれます。読書は家の中だけのものではありません。街を歩くことも、立派な読書時間なのです。