渋谷の本屋、棚が変わる
渋谷は、本屋の棚のつくり方が大きく変わってきた街です。駅前の大型店、路地の個人店、昭和から続く老舗。同じ渋谷でも、店によって時間の流れが違います。新しい棚を見に、渋谷の本屋を歩きました。
SHIBUYA TSUTAYAの平台
SHIBUYA TSUTAYAは、渋谷駅のすぐ前にある大型の書店です。六階から八階に本が並び、音楽や映画の棚とつながっています。平台の新刊は、話題の本が大きく平置きされ、通る人の目を引きつけます。若い人でにぎわう棚のつくり方が、この店の特徴です。
SHIBUYA TSUTAYAの棚は、入口の平台から勢いがあります。話題の本が並ぶだけでなく、音楽や映画の棚と行き来できるのがこの店の強みです。本をきっかけに、別のカルチャーへ足を伸ばせる。そんな棚のつくり方です。
PASSAGE by ALL REVIEWS、小さな棚
PASSAGE by ALL REVIEWSは、渋谷の路地にある小さな書店です。棚に並ぶのは、書評サイトで話題になった本や、店主が選んだ海外文学。数は少ないけれど、一冊ずつの説明がていねいです。大型店で迷った本を、この棚で決める。そんな使い方もできる店です。
小さな棚の本は、どれも「誰かのために選ばれた本」に見えます。表紙をめくると、店主の短いコメントが添えられていることもあります。渋谷の雑踏のすぐそばに、静かな選書の時間があります。
大盛堂書店、老舗の棚
大盛堂書店は、渋谷駅から少し歩いた場所にある老舗の書店です。新刊から文庫、雑誌まで、昔ながらの品揃えが続いています。棚の並び方は新しい店と違いますが、通いなれた客には、どこに何があるか分かっています。昭和から続く棚が、今も現役です。
老舗の書店の棚は、長い時間をかけて作られてきました。読み継がれる本、売れ続ける本。流行に左右されない棚には、街の記憶が残っています。
街の棚と、歩く人の時間
渋谷の本屋は、歩く人の時間に合わせて棚を作っています。待ち合わせの前に新刊を眺める人、映画の前に原作を探す人、終電の前に文庫を買う人。駅前の大型店と路地の個人店、それぞれの棚が、それぞれの時間に応えています。
新しい棚の、これから
新しい棚と、変わらない棚。渋谷には両方が並んでいます。私はPASSAGEで海外文学を一冊買いました。渋谷の本屋は、これからも棚のつくり方を更新し続けるのだと思います。