丸の内、書店の新しいかたち

丸の内は、オフィス街のイメージが強い場所ですが、書店も新しいかたちで増えています。東京駅を中心に歩いて、丸善と八重洲ブックセンターの二つの大きな書店を比べてみました。

東京駅の丸の内側と八重洲側では、書店の顔が違います。出張の人が多い丸の内側と、生活の人が多い八重洲側。二つの顔を歩き比べるのが、この街の本屋めぐりです。

丸善丸の内本店、吹き抜けの書店

丸善丸の内本店は、丸の内オアゾの中にある書店です。四階までの吹き抜けに、本棚がそびえます。洋書、文庫、文具のフロアが続き、カフェも併設されています。ビジネス街の書店というより、本のデパートのような空間です。

丸善の四階には、大きなカフェがあり、本を読みながら休めます。吹き抜けの光が棚に当たって、ビジネス街の書店とは思えない静けさです。

八重洲ブックセンター、街の書店

八重洲ブックセンターは、東京駅八重洲口に長く続く書店です。ビジネス書、実用書、旅行の本が充実していて、出張の前の人が立ち寄ります。私も仕事の合間に、関連する新書を探しに来ることがあります。

八重洲ブックセンターは、本の品揃えだけでなく、カバーのかけ方までていねいです。出張の前の人が、地図と文庫を買っていきます。

ビジネス街の本屋、仕事の合間の読書

丸の内の書店は、仕事の合間の時間に読まれる本を意識しています。昼休みに読む短い小説、会議の前に読む新書、出張の新幹線で読む文庫。棚を見ると、その街で働く人の一日が見えてきます。

丸の内の書店は、昼休みの時間帯に、人がいちばん増えます。短い時間で選べるように、平台の新刊は入れ替えが速い。街のリズムが、棚の動きに出ています。

新書とビジネス書、棚の変化

最近の丸の内の書店は、新書やビジネス書の棚を、テーマごとに作り直しています。「思考」「働き方」「街と歴史」。大きな棚より、選ばれた一冊が見やすくなりました。これも新しい書店のかたちです。

テーマの棚は、新書を買う人の背中を押します。「このテーマを学びたい」と思った人が、迷わず選べる。本屋の編集力が、棚に表れています。

東京駅の夜

夜の東京駅、帰りの新幹線を待つ間に、丸善で一冊買いました。仕事の区切りに本を買う。東京駅の書店は、そんな一日の締めくくりを手伝ってくれます。